翌日
「そういえば、ケルリン一家がこっちにいるんじゃなかったっけ?」
「あ、そうだ!会いたいー‼モフモフー」
「大声で叫べば聞こえてそうだな」
そう言い、アキラは城の外に叫んだ。
「あ、遠くに見えてきた」
「あれは獣ではない。私の友人だ。丁重にもてなすように」
「女王が板についてるな。女王プレイ…」
「何をバカなこと言ってるの?アキラ‼」
「久しぶりです。アキラ、リサ」
「ケルリーン‼」×2
「あ、一家で来てくれたんだ。」
ケルリンにはすべてを説明した。
「それはまた…。なんというか…。アキラが災難…。あ、言い過ぎました」
「いや、ケルリンの言う通りなんだけど。地球じゃ男子の結婚は18歳からだから」
「??」
「リサ、無意識無邪気は罪ですよ」
「ここは男同士で話そうぜ、ケルリン」
「はぁ」
「あと2年近く俺はリサと何もなく同じ寝床だぜ?」
「心中察します」
「拷問みたいだよ。こっちは避妊具ないの?」
「聞いたことないですね」
「マジかー。俺はあと2年生きた心地がしない…。ケルリンが同じ状況ならどうだ?」
「今のアキラと同じような感じで毎日眠れず過ごすかと」
「だよなー」
リサはモフモフでご機嫌だ。
「2年てさ、長いよね…」閨でアキラがリサに言う。
リサは狸寝入りをしてやり過ごそうとした。
「このくらいはいいかな?」アキラの腕がリサの腰に回された。
「うっ」リサは思わず声を出してしまった。
「なんだ、起きてたのか。残念」とアキラ。
「残念てなによ?あんたの腕、重いのよ‼」
「怒るとこそこ?」アキラが不敵に笑う。
「何よ?2年長いんでしょ?アキラ、手出さないって言ったのになぁ、そう言えば」
「う…。実際だと無理があったんだよ。お前オトコだったらわかる」
「はいはい、どーせ女ですよ」
そんなやり取りをする二人だった。
内心は2人とも、アンへの謝罪の気持ちと互いに嫌われないかを気にしていた。
チキョウ時間で2年後
「リサ、もう戻りたいから。いいか?お前のこともちゃんと責任とる!」
「地球時間だったらきっとまだ16歳だよ?それでも?」
「それでもだっ!」
「こんなつもりじゃなかったのになぁ。アンに申し訳ない感じ」
「それは俺もそうだけど、結果は結果。この2年でお前がわかったし、俺はこれでよかったと思う」
「父さん、鬼のように怒るよ?」
「覚悟してます…。だからっ